こんにちは。
近頃インターネットをサーフィングしていると、「この教材を使えば英語は短期間でぺらぺらになります。」というような宣伝をよくみませんか。
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このような教材は、どの英語を対象にしているのだろう。といつも疑問に思います。
英語といっても、イギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア英語、カナダ英語と色々あります。
発音だけでなく、言語は、その国の文化を背景に作られるので、表現の仕方や単語も異なることがあります。
ただ、ここでは、英語を教えるつもりはありませんし、言語の成り立ちや歴史にも触れるつもりはありません。
たまにイギリス英語とアメリカ英語の違いに気付くことがあるので、おもしろいなと思ったことを楽しくご紹介します。
イギリス人は、英国の英語が本当の英語だというのをよく聞きますよね。
数年前に、イギリス人の知り合いとニューヨークのステーキ・ハウスでディナーをすることになりました。
アメリカ人の若いウェイトレスさんが、私たちのテーブルに注文をとりにきて、会話が始まったときのやりとりです。
Where are you from? You have an accent on your English (どこからいらしたのですか? 英語に訛りがありますね。)
Excuse me? I don't have any accent, but speak Proper English. You do have an American accent on your English. (失礼な! 僕には訛りはありませんよ。僕が話しているのが本当の英語だよ。君の英語はアメリカ訛りだね。)
確かに、アメリカにいれば、イギリス英語はマイノリティーですが、イギリス人は、アメリカ英語をからかうことがたまにあります。
イギリスのコメディアンのマイケル・マッキンタイヤが、アメリカ人は、英語(English)を使うけれども、自分たちがうまく英語を理解するために、説明を加えた単語に変更して使っているとユーモアに話しています。
面白い例として。
1.イギリス英語のPavement (歩道)は、アメリカ英語ではSide Walk
アメリカ人は、Pavementでは、どこを歩けばよいかがわからないので、道路の横を歩くとはっきりを説明する必要があるので、Side Walkとなった。
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2.イギリス英語のBin (ゴミ入れ)は、アメリカ英語では、Waste Paper Basket
アメリカ人は、ゴミ入れに何を入れるかまで説明しないと、新品の紙を入れる可能性があるので、ゴミ入れのことを「Waste Paper Basket(不要な紙用のゴミ入れ)」と呼んでいる。
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3.イギリス英語のGlasses(めがね)は、アメリカ英語では、Eye Glasses
アメリカ人は、Glassesだけでは、どこにつけてよいか分からないので、目につけるガラスで、Eye Glassesと呼んでいる。
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4.イギリス英語のSquash (スカッシュ)は、アメリカ英語では、Racquetball
スカッシュは、1830年に英国で生まれたラケットを使うスポーツで、ラケットボールは、1949年に米国で生まれたラケットを使うスポーツ。ラケットの形等が異なるが、基本的には類似のスポーツ。ただ、アメリカ人は、ラケットとボールを使うスポーツと説明する必要があるので、ラケットボールという名のスポーツとなった。
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5.イギリス英語のHorse Riding (乗馬)は、アメリカ英語では、Horseback Riding
アメリカ人は、馬のどこに乗るかを明確に説明する必要があるので、Horseback Ridingと名づけた。
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同じ英語でも、文化によって、表現が変わってくるので、文化も理解すると、さらに、英語を学ぶのが楽しくなりますね。